美容内服薬とは

美容内服薬は、美肌・美白に必要な成分を経口から摂取します。美容皮膚科医がカウンセリングを行い、一人ひとりの症状に合わせて処方します。医療機関から処方されるため、高品質な錠剤を安心して受け取ることができます。美容内服薬は、種類によって服用方法が異なります。肌のターンオーバーを正常に戻し効果を実感できるまで、用法容量を守り服用します。当院では、「シナール配合錠」「トラネキサム酸500mg」「ユベラ錠50mg」「ビオチン散0.2%」の処方を行っています。
トラネキサム酸500mg

「トラネキサム酸500mg」は、別名トランサミンとも呼ばれ、人工的に合成されたアミノ酸の一種です。肌内部での炎症を抑制することで、シミの原因になるメラニン色素の生成を抑制する作用があります。シミ・そばかす・肝斑がある方の第一選択で処方される内服薬です。1日3回、1錠ずつ服用します。副作用に皮膚のかゆみ・食欲不振・吐き気・嘔吐・下痢などがあります。トラネキサム酸は、止血作用があるため、血栓症の方、妊娠中の方、ピルを内服している方、腎不全の方は服用することができません。治療効果は1~2カ月後に現れるといわれています。
シナール配合錠(ビタミンC)

「シナール配合錠」は、1錠(0.5mg)中にアスコルビン酸200mg(ビタミンC)とパントテン酸カルシム3mg(ビタミンB5)を配合した内服薬です。ビタミンCは、シミの原因となるメラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐと主に、ハリのある肌に欠かせないコラーゲンの生成を促進します。ビタミンB5は、糖分・脂質・蛋白質の代謝亢進に加えて、白玉注射の主成分として知られる「グルタチオン」の産生促進にも重要な役割を担っており、皮膚や粘膜を美しく正常に保つ効果があります。ビタミンCとビタミンB5を一緒に摂取することで、肌の調子を整え、シミの予防と改善の効果が期待できるお薬です。1日3回、1錠ずつ服用します。副作用には、胃不快感、悪心、嘔吐、下痢を感じる方がいます。
ユベラ錠50mg(ビタミンE)

「ユベラ錠50mg」は、1錠(430mg中)にトコフェロール酢酸エステル50mgを含んでいます。ビタミンEが主成分です。血管内での血液凝固を防ぎ、体内の血流が改善することで肌のターンオーバーを正常化します。結果的に、シミやそばかす、色素沈着の改善が期待できます。また、抗酸化作用があり、シミができにくくなる効果も期待できます。ビタミンEは、脂溶性ビタミンであるため長期の多量服用は蓄積の恐れがあります。1日3回、1錠ずつ服用します。医師の指示に従い、副作用には、便秘、胃部不快感、下痢、発疹などの症状が現れた場合は相談してください。
ノイロビタン(ビタミンB群)

「ノイロビタン」は、ビタミンB1、B2、B6、B12の配合剤です。不足しているビタミンを補いバランスを整えます。通常、ビタミン類を食事から十分に摂取できないときの補給や、ビタミン類の欠乏または代謝障害による神経痛、筋肉痛・末梢神経炎・末梢神経麻痺の治療に用いられます。美容内服としては、皮服用することで末梢の血流改善作用や痛みや炎症に関与する作用を抑制し、結果的に皮脂抑制や肌の健康を保つ働きがあります。
ビオチン散0.2%(ビタミンH)

「ビオチン散0.2%」は、1g中にビオチン2mgを含んでいます。ビタミンB7、ビタミンHとも呼ばれ、ビタミンB群に属する水溶性ビタミンの一種です。体内で糖・脂肪・アミノ酸の代謝を助け、タンパク質で形成される皮膚や粘膜の健康を保つためにビオチンの存在が必要といわれています。皮膚を正常に保つ役割を果たしていると考えられ、通常、急・慢性湿疹、小児湿疹、接触皮膚炎、脂漏性湿疹、尋常性ざ瘡(ニキビ)の治療に用いられます。1日3回、1包ずつ服用します。副作用は、少ない医薬品です。
こんな方におすすめ
- 肌荒れやシミが気になる方
- 乾燥肌やくすみが気になる方
- 美白を目指す方
- アンチエイジングを考えている方
- 健康的な肌を維持したい方
料金
自由診療のため、保険適応外です。
ユベラ錠50mg1ヶ月1800円| 内容 | 数量(回数) | 料金(税込) |
|---|---|---|
| トラネキサム酸500mg | 1ヶ月 | 2300円 |
| シナール配合錠 | 1ヶ月 | 1800円 |
| ノイロビタン | 1ヶ月 | 1800円 |
| ビオチン散0.2% | 1ヶ月 | 1800円 |
プラセンタ注射

プラセンタ注射は、ラエンネックと呼ばれるヒトの胎盤(プラセンタ)から生理活性成分を抽出した医療用医薬品で、自律神経やホルモンのバランスを調整し、免疫力や抵抗力を高める効果があります。1回の施術時間は15分です。治療間隔2週間毎をおすすめしています。肝機能の改善、アンチエイジング、血行促進・保湿、抗アレルギー・抗炎症作用、疲労回復、肩こり・腰痛の改善などの作用があります。
プラセンタとは
プラセンタには、ヒトプラセンタ、動物性プラセンタ、海洋性プラセンタ、植物性プラセンタの4つの種類があります。ヒトプラセンタは、人の胎盤から摂取されます。生理活性成分を抽出し、主に医療用のみで使用されます。動物性プラセンタは、豚・馬・羊などの哺乳類にある胎盤から摂取した、動物性プラセンタエキスです。サプリメントや化粧品には、豚・馬由来のプラセンタが使われており、驚異的な成長をサポートすると言われています。海洋性プラセンタは、魚類の体内にある「卵巣膜」から摂取した、潰瘍性のプラセンタです。アミノ酸やコラーゲンなどの美容成分が多く含まれており、健康維持に欠かせない栄養を取り入れることができますが、成長因子は含まれていません。植物性プラセンタは、種のある「胎座」の部分から摂取した植物性プラセンタです。アミノ酸やビタミン、ミネラルなどの栄養素が含まれています。
プラセンタの効果

プラセンタの美容効果の中で、プラセンタには、美容に良いタンパク質、ビタミン、ミネラル、脂質、糖質が豊富に含まれてるため、特に期待できるのは、「美肌効果」です。プラセンタにはターンオーバーを促進する効果があり、ターンオーバーのサイクルを正常にし、メラニンの発生を防ぐことができるため、「シミの改善・予防」にも効果が期待できます。また、プラセンタには活性酸素を除去する作用、活性酸素を中和し、修復・再生する働きがあります「抗酸化作用・若返り」。そのほか、保湿効果、基礎代謝アップなど様々な効果が期待できるとされています。更年期障害の女性だけでなく、男性も定期的に受けている方でも効果を感じます。
プラセンタの栄養成分
プラセンタには、アミノ酸(ロイシン、バリン、スレオニン、リジンなどの必須アミノ酸を中心に、20種類近くのアミノ酸)、タンパク質、核酸、ムコ多糖類、ビタミンなど数えきれないほどの栄養素が含まれています。
プラセンタの注意点
サプリメントやドリンク、化粧品等から摂取した場合は、献血は可能ですが、プラセンタ注射をすると、献血を行うことができなくなります。副作用として、頭痛・発熱、悪寒、肝機能障害、注射部位の疼痛などの副作用が確認されています。
こんな方におすすめ
- 代謝を促進したい
- 肌質を改善させたい
- 更年期障害の症状のある方
- ホルモンバランスの崩れがある方
- 疲れやすい方
料金
自由診療のため、保険適応外です。
| 内容 | 数量(回数) | 料金(税込) |
|---|---|---|
| プラセンタ注射(ラエンネック) | 1回 | 2,000円 |
| 5回 | 8,000円 |






